【山口県周南市】地元の高校生による新企画「出張者向けグルメ豆本」を作りたい
山口県周南市には毎日、ビジネス出張者が訪れています。でも、生かし切れていない!
山口県周南市中心市街地活性化協議会タウンマネージャーの平義彦です。
同市は人口14万人。瀬戸内海を代表する「周南コンビナート」を擁し、毎日、大勢のビジネス出張者がお見えになります。「わが街のお客様は出張者」。しかし、市民が愛する地元グルメ店は、案外分かりづらい場所にあり、出張者にはまだまだ知られていません。そこで、市民アンケート「100人に美味しい店を聞きました」を実施して、お昼ごはん・夜ごはんのベスト5を紹介する「周南グルメ豆本」を発刊することになりました。
私と一緒に、取材編集作業に当たってくれるのは、山口県立徳山商工高校の生徒有志の5人。
2020年春の発刊を目指して、現在取材に取り組んでいます。
▪️地元メディアにも応援してもらっています。2019年12月27日付読売新聞より
▪️山口県東部に位置する周南市は人口14万人。山陽新幹線徳山駅や、山陽・中国両自動車道が整います
わが街のお客様は出張者!
実際、徳山駅を利用する出張者にインタビューをしてみました。
「地元の美味しいものを食べたいのですが、なかなか店が分からなくて」
「出張に行く前に、事前にネットで調べたのですが、グルメ情報が出てこなかったです」
「飲食店マップを見ましたが、どこが1番美味しいの?」
出張者は、地元の人がよく行く名店の情報を求めています。
▪️瀬戸内海に面する「周南コンビナート」。365日1日も休むことなく、操業している
周南コンビナートとは…
周南市の臨海部には、石油化学をはじめ、無機化学、鉄鋼、セメントなどの多彩な基礎素材型産業が集積し、全国有数のコンビナート群が広がっています。周南コンビナートは、県経済を牽引する中心的な役割を果たしており、製造品出荷額は山口県の約5分の1を占めます。
近年では、工場群の幻想的な夜景を見て楽しむ工場夜景鑑賞が全国的に脚光を浴びてきており、本市も工場夜景を貴重な観光資源として位置づけ、平成23年から陸上や海上から工場の夜景を鑑賞するツアー商品が造成されるなど、官民が連携して夜型観光の推進に取り組んでいます。
現在では、本市の工場夜景は「日本11大工場夜景都市」に数えられ、晴海親水公園から眺める工場夜景が日本夜景遺産の認定を受けるなど、全国的にも高い評価を得ています。(周南市ホームページより)
「出張者向け周南グルメ豆本」の制作スタート!
▪️銀南街商店街で市民アンケートを行う山口県立徳山商工高校の生徒
出会い。
私が、山口県立徳山商工高校1年生約80人に講演したのは、2019年5月。周南市のタウンマネージャーに着任した直後だった。「周南のおススメ」と題したグループディスカッションを試みたところ、最初「周南市には何もない」と言っていた1年生だが、お互いによく話してみると、ふるさとのよいところがいろいろと見えてきた。
家族で行った美味しい洋食レストランやラーメン店、メロンパンの名店、徳山駅、徳山動物園、道の駅、市役所新庁舎、工場夜景、神社の巨木など、誇るべき名所がどんどん出てきた。
後日、生徒からいただいた感想文には「ふるさとの魅力再発見」の文言も。中でもうれしかったのは「まちづくりに参加したい」と申し出た生徒が複数いたことでした。2019年8月には、徳山駅前で開催された「徳山あちこちマルシェ」に、同校の1年生と3年生の5人が合同チームで出店。地元ケーキ店に自ら交渉して、焼き菓子を販売代行し、完売しました。
高校生が参画したまちづくり活性化策第2弾として、情報誌を作ります。
周南市民が愛する飲食店は、どこなのか?
昼ごはん、夜ごはんのベスト5を探る「市民100人アンケート」を実施することにしました。
市民がおススメのお店を選び出し、出張者に実際に足を運んでもらうのが狙いです。この取り組みは初の試みです。高校生も私も、どこが1番に輝くのか、注目しています。
販売計画では、出張者が多く立ち寄る、徳山駅前図書館や、市内のビジネスホテルを予定しています。